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県内木材製品市場見学会

木材流通の要である製品市場。
よく見て、触って、確かめて。そして選ぶことができます。

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2010年 第四回 木材製品市場見学会

見学会参加者の声

茨城県つくば市 63才 男性

02月06日の森林見学と製材工場見学からはじまり、今回の木材競りライブまで内容の濃いご配慮の行き届いた見学会をありがとうございました。 「失敗しない家造り」の勉強会でいくらかの知識と強い関心のある自分はもちろん、家内と娘も大いに楽しく勉強したようで、お陰様で「お父さん」の株が上がりました。

一年半ほど前からの定期勉強会への参加と、今回の一連の見学会に参加させていただき「木材」と「家造り」に限らず、自分の世界がずいぶんと広がったように感じています。
この先いつになるかわかりませんが自分の家を造る時、あるいは知人が家を造ろうとする時にはアドバイスをして、勉強させていただいたことを大いに活かして「失敗しない」を現実のものにしたいと思います。

千葉県北部 50歳 男性 木材小売業者

この市場見学会並びに立会いの公開に、材木屋でありながら一般見学者として参加させていただきました。
今回の製品市場公開は、参加された消費者のほとんどの方が定例の勉強会に長期間出席されており、流通構造を含めてある程度木材への知識がありました。なおかつ、ご自身の家を造るためにはどうしたら良いかということを、様々な角度から真剣に考えておられる方が大半を占めていたと感じました。
当然木材製品に対しての興味は、なんの下地もない方々に比べればかなりの差はあります。
単純に考えれば、私たち木材販売業者の仕入れ価格を公開するわけですから「それはいかがなものか…?」と考える同業の皆さんが多数いらっしゃると思います。

たとえば、最近の天候不順による野菜価格の高騰や下落、そしてコメの価格の変動などなど、新聞報道等のメディアでは当たり前のように生産者卸売価格が公開されています。これはその野菜やコメというものが生産者から市場仲買、卸売業者そして小売業者という一連の流通経路が、一般の消費者に理解されているということに他ありません。だからこそ「産地直送」という言葉も存在するわけです。

では「木材」はどうか? 家は「完成した商品として買うもの」で、造るものとして捉えている消費者がどの位の割合で存在しているのでしょうか? 現在の住宅工法では木造住宅の根幹部材を成す木材が、完成された住宅ではまったくといっていいほど視界には映りません。長い年月を費やしてようやく世に出た木材という商品を、最終消費者である家人になにひとつアピールすることができない、そんな場面が数多くあると思えてなりません。

私たち木材業者は、木材というものの情報をもっと世間に正しく伝え、家を建てようとする消費者が、自宅で使われる木材を自らの目で選定できる流れを作っていくべきではないかと考えます。
多くの情報の中で、木材の流通過程も含めてどれだけの人間が一本の木材に関わって今目の前にあるのかが理解できれば、おのずとその価値観にも変化が生じるはずです。単に競り立ち会いの公開是非の議論より、それまでに至る日々の積み重ねがない限り、市場公開の議論はありえないと思います。

東京都23区内 59才 男性 木材小売業者

私が仕入れをする都内の木材市場では、通常の立ち会いはもう行われません。特別市でも一年に六回くらいになりました、その来場者数も50名くらいでしょうか。池袋にある市場では今年あたりで問屋さんが撤退するでしょう。今後は問屋の人が荷物を集めて、組合へ卸すような形態になると思います。
市場問屋が撤退をすれば木材を集荷できませんし、また、現在の売上額では卸売業として経営が成り立ちません。都内ではかなり末期的な状況になっています。できることはなんでも行い、受け皿のひとつになっていないと選択肢から外されてしまいます。ですから条件が満たされれば行っても良いと思います。

先日私は「ナイス」の展示会へ行きました。そこには床柱や産地別のヒノキの柱、スギの羽目板材などが展示してありました。「多摩産材」で建てた住まいなどもあり、そこはやはり多摩産材の床材や壁材が使われていました。このような展示会で木材を展示することが増えていると思います。
一般の消費者が木材に接する機会が少なくなっていますが、こういうところで木材を見ると「それを使ってみよう」という気持ちが強くなるのだと思います。その意味では展示会だけでなく、木材市場も消費者が自由に出入りできることは必要かもしれません。
私も二年に一度くらいは製材工場などの工場見学をさせてもらいますが、行くことで頭に残るし「実際に見た」という経験が仕事上の役に立ちます。一般の消費者も数多く見れば見るほど目は肥えますし、木材の良さを理解する助けになります。お施主さんや工務店さんが「希望すれば見学可能な場所」として展示会を見て、さらにその先を要求されるのであれば、木材市場もその選択肢のひとつでしょう。

それよりも、現在特定の日に行っている行動。すなわち、浦安の市場であれば「工務店・設計事務所同行日」。都内の木材市場であれば年に一度行っている「市場開放日」。そういう活動が続けられるのであれば、その延長線上に位置付けるのが良いと感じます。
貴会のように毎月一回の定期勉強会があり、その枠を広げた「森林見学会」があり、さらにその先にある木材市場などで建築資材を見て、また実際に住まいを建てるようになれば、大工さんが木材を刻んでいるところや加工しているところも見せながら、住まい造りを進めていくと良いと思います。

立ち会い
ヒノキの土台で
立ち会い
スギの柱で
ヒノキの柱で
立ち会い
スギの加工板で
サクラの板で
ヒノキの柱で
立ち会い
ベイマツの桁で
アカマツの板で
立ち会い
男の背中

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