県内木材製品市場見学会
木材流通の要である製品市場。
よく見て、触って、確かめて。そして選ぶことができます。
2010年 第三回 木材製品市場見学会
木材製品市場見学会に寄せて
秋田県北部 40才 男性 国産材製材業者
私は大学で建築学科を出たものの、木材をほとんど知らずにいました。
卒業後に木材市場会社に就職しましたが、大学時代の友人に「木材市場」を説明してもピンときてもらえませんでした。その当時からすでに「市売方式」の衰退が叫ばれていた時期ではありましたが、記念市のあの独特の活気には興奮を覚えたものです。
そして「こんな市場があるのなら、ぜひ一般の消費者に知らしめたい」と考えるようになりました。同じヒノキでも木曽、吉野、四国、北関東などなど、一同に比較できることは顧客満足度を得られるのではないのだろうかと。ある時、木材市場を一般消費者へ開放しようと、上司であった部長に訴えたことがあります。
もちろん却下されました。
その後、仕事を知れば知るほど木材市場の閉鎖性に納得させられました。どうしたら消費者と買方を納得させることができるのか…、買方が動かなければ市場が動けない、市場から動いたら買方に疑われる…。
私は「立ち会いに消費者を入れる」ことについて賛成です。往時とは事情が違いますので、具体的にどうしたら良いのかはわかりません。ただ、人間は納得したものにおカネを払うものだと思います。
顧客に感動を、買方にプライドを与えるストーリーが大切ではないかと、今でもそう思います。







